過ぎる十七の春 (講談社X文庫―ホワイトハート)過ぎる十七の春
(1995/04)
小野 不由美

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出版社:講談社(X文庫White heart)
ISBN:4-06-255201-9
イラスト:波津彬子
文庫番号:お-C-10


【あらすじ】
三月。
直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。
ここは、木蓮や馬酔木(あせび)や海棠や空木(うつぎ)などに埋もれた野草の里。
まさに桃源郷だ。
しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。
そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故?
母子に、いったい何が!?
「あの女が、迎えにくる……」
隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。
十七歳──少年たち(ふたり)を繋ぐ運命の春が来た。


【評価】
全体 ★★★★☆


【感想】
ホラーではありますが、恐怖を超えるほどの親子の絆のお話です。
怖さの中に寂しさや悲しさが、そして痛いほどに子を思う母の愛と、痛いほどに母を思う子の愛があります。

『ホラーで怖い』だけでは片付けられない感想が読んだあとに幽かに浮かんできます。


山本小鉄子さんが漫画化しています。

過ぎる十七の春 1 (1) (バーズコミックス)過ぎる十七の春 1 (1) (バーズコミックス)
(2007/11/24)
小野 不由美

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2007.12.31 屍鬼 5
屍鬼〈5〉 (新潮文庫)屍鬼〈5〉
(2002/02)
小野 不由美

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出版社:新潮文庫
ISBN:4-10-124027-2
文庫番号:お-37-7


【あらすじ】
村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。
「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。
鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく―。

白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。
高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。
その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か…。
血と炎に染められた、壮絶なる完結編。


【評価】
+お気に入りキャラ 尾崎敏夫

全体 ★★★★☆


【感想】
最後にはなんだか心苦しい感じでした。

何が正しくて、何が間違えなのか。
何が味方で、何が敵なのか。
何が善で、何が悪なのか。

永遠に答えの出ない迷宮。

村を必死に救おうと多少常識を外れた事をしつつ屍鬼に立ち向かう者。
何が正しいことなのか、迷いつつ屍鬼の味方ではなく、人間の敵にまわった者。
自分が特別でありたいという思いからその状況を受け入れる者。
苦悩しながらしかし抗えないと運命に身をゆだねてしまう者。
罪を犯すくらいならば罪もないのに殺される被害者になることを望む者。
救済を求めても助ける神が現れないと絶望する者。
さまざまな考え。さまざまな思いが交錯し、物語は結末へと無常にも流れる。

決してすっきりする物語ではないが、生きるということ、そして死ぬをいうことを考えさせられる作品でした。
出来ればいっきに読んでほしい。というかもう一度いっきに読みたいと思う作品でした。


下記ネタばれ
5巻のはじめ敏夫が千鶴を迎え入れてしまったときものすごくショックでした。
善でも正義でなくても、村を考え村の為に動いていた敏夫がっ!って感じで。
しかーし!そこで終わらない敏夫さん。
神社のくだりのところで思わず「流石だわ・・・」と思わずにはいられませんでした。
敵を騙すにはまず味方から。じゃなく敵を騙すにはまず読者からって感じですかね。
本当敏夫は頭がよいのねー


今年中に読めてよかった・・・
2007.12.29 屍鬼 4
屍鬼〈4〉 (新潮文庫)屍鬼〈4〉
(2002/02)
小野 不由美

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出版社:新潮文庫
ISBN:4-10-124026-4
文庫番号:お-37-6


【あらすじ】
前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。
暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。
ゆっくり振り翳された杭…。
はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。
しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。
生き残った者たちが選んだ策は―。
思わず目を覆う展開、衝撃の第四弾。


【評価】
+お気に入りキャラ 尾崎敏夫

全体 ★★★★☆


【感想】
なんて残酷な巻だろう!と思いました。
あらすじじゃないけど、本当目を覆いたくなります。


「恭子頼む」(略)
「……蘇生してくれ」(p.70より)



敏夫の言葉にやっぱりその気持ちになるよね・・・と思ったけど。
流石敏夫でした。
いやーびっくりしたよ。まさかそこまでするとはね(苦笑)

極限に立たされた村人たち(生き残り)
少しずつ崩れていく絆。
気づいているのに気がつかない振りをして、どこまで行けるのか・・・

さぁ立つのだ静信!お前が頼りだ!


でなきゃ渋谷サイキックリサーチに電話しろー(笑)
と、ついつい別作品を引っ張りだしたくなります。
2007.12.22 屍鬼 3
屍鬼〈3〉 (新潮文庫)屍鬼〈3〉
(2002/02)
小野 不由美

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出版社:新潮文庫
ISBN:4-10-124025-6(3巻)
文庫番号:お-37-5


【あらすじ】
逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。
窓の外に佇む凍えた気配、往来の途絶えた村道で新たに営業し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い灯…。
その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。
明らかになる「屍鬼」の正体。
樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは―。


【評価】
+お気に入りキャラ 尾崎敏夫

全体 ★★★★☆


【感想】
どこまでこの死は続くのだろうと、まるで村人と同じように思えるようになってきました。
得体の知れない伝染病だろうと、常識的にありえないモノであろうと恐怖心は変わらず。

あぁ怖い!

お気に入りキャラから静信が消えてしまったのは、まぁ彼の気持ちも理解できないわけではないが、私はどちらかといえば敏夫寄りの意見であるということで。
2007.12.04 屍鬼 2
屍鬼〈2〉 (新潮文庫)屍鬼〈2〉
(2002/01)
小野 不由美

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出版社:新潮文庫
ISBN:4-10-124024-8
文庫番号:お-37-4


【あらすじ】
「尋常でない何かが起こっている」。
死者の数は留まるところを知らず、村は恐怖の連鎖に陥っていた。
山々に響き渡る読経、毎日のように墓場に消えていく真白き棺。
さらにそのざわめきの陰で、忽然と姿を消している村人たちがいた―。
廃墟と化した聖堂に現れる謎の少女。
深夜、目撃されるトラックの残響。
そして闇の中から射る、青白い視線…。
目が離せない展開、戦慄の第二幕。


【評価】
+お気に入りキャラ 敏夫・静信

全体  ★★★★☆


【感想】
だんだんと村の異常が目立ち、恐怖が感じられてきました。
特に自分でも思い当たる『風邪だから寝ていれば治る』って安易な考えにより死につながる状況というのがよりいっそう恐怖を感じます。

また違う恐怖と異変に気づいた夏野。
これを夜読んで寝たら、夜中に扉のノック音で目が覚めました・・・
怖かったので無視をして寝ましたが、あれは夢だったのかどうなのか。
こ、怖いー。

さて、話の最後の方で思わぬ展開を始めましたが、これがどう進んでいくのか楽しみでもあります。