妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(8)
(2008/01/11)
香月 日輪

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出版社:講談社(YA!ENTERTAINMENT)
ISBN:978-4-06-269390-5


【あらすじ】
高校入学を機に、一人暮らしを始めた夕士。
その大正ロマン建築のアパートは、大家さんが黒坊主、食事係の賄いさんが手首だけの幽霊、同居人たちは気のいい妖怪たちがどっさり、地下に洞窟温泉が湧き、ことあるごとに宴会が繰り広げられる、という場所だった!
夕士は同居人たちから、自分で考えること、固定観念を見直すこと、人と人(?)が生身で関わりあう大切さを学び実感していく――。

若いうちの遠回りは心を豊かにしてくれると思った夕士は、就職活動をやめて大学進学をめざす。
一方、魔道士としても生きる覚悟を試されるような事件が…。


【評価】
+お気に入りキャラ  千晶直巳

全体  ★★★★☆


【感想】
相変わらずこの作品は心にガツンと来る。
大学に進学することをに決めた夕士の夏休み。
覚悟を決めるその姿はかっこいいというか、美しい。

今回もいい言葉が・・・

「自分の悲運や不幸を嘆くばかりの者のところへは、幸福なんて絶対にやってこない。それはなぜか?本人が“不幸のフィルター”でまわりを見ているからサ」 (p.53)

「自分が犠牲になって誰かを助けようなんて、そんなことはしてくれるなよ。特別な力があるからといって、お前の身体や命の価値に、他人とどんな差があるというんだ。お前が犠牲になっていいってことは断じてない。また、お前が勝手にそう思うのは・・・傲慢というものだぞ」 (p.193 一部省略アリ)

時が流れないとわからないことがあるんだ。
別の場所から見ないと見えないものがあるんだ。
答えを、早まって出してはいけない。 (p.8)

読んでいると必ず泣けてしまいます・・・
ってか千晶カッコよすぎ!

妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(7)
(2007/10/18)
香月 日輪

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出版社:講談社(YA!ENTERTAINMENT)
ISBN:978-4-06-269388-2

【あらすじ】
旅立ちの季節、夕士の決断。
たっぷり悩んで考えて、好きなことに夢中になって、そして世界を広げるんだ!

学年末、条東商は3年生追い出し会の準備で盛り上がり、妖怪アパートでも秋音の送別会が開かれる。そんなある日、千晶先生の教え子の事件や、まり子さんの哀しい過去を知った夕士は、考える力をつける=学ぶことの重要性に気づいていく。


【評価】
+お気に入りキャラ 千晶直巳

全体 ★★★★


【感想】
今回はひとつの話で1冊と言うより、ひとつのテーマで連作短編みたいな雰囲気でした。
笑いあり涙あり。
学校の勉強が出来ることが本当の意味での頭の良さではなく、いろんな経験とともに学び育ちそして考えることが出来ることが必要なんだね!

さて、私は本当の意味で成長し、大人になったと胸を張って言えるかな・・・?

今本気でシリーズを集めようか迷っている(今までは図書館)
うーん。
ってか来月また新刊出るんじゃんっ!(苦笑)
2007.11.17 封印の娘
封印の娘 (大江戸妖怪かわら版 3)封印の娘
(2007/09)
香月 日輪

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出版社:理論社
ISBN:978-4-652-07907-2


【あらすじ】
昼空を龍が飛び、夜空を大こうもりが飛び、隅田川には大みずち、飛鳥山には化け狐、城には巨大なガイコツ・がしゃどくろがすむ妖怪都市・大江戸。
そこに、ただひとりの人間として落ちてきた少年・雀は、かわら版屋に職を得て、妖怪達と暮らし始めた…。

【評価】
+お気に入りキャラ 鬼火の旦那

全体 ★★★★


【感想】
読み終わってから2週間以上放置してしまった・・・

今回は雀と雪消の淡い恋物語〜
・・・では決してない(苦笑)

ただキャラクターとして、雪消はものすごい魅力的であり、そして美しく、怖い。
本性を現したときのなんともいえない恐怖心。
自分が生きるすべを、理解した雪消の儚さというか、そういう姿がまたいとおしく、姿形だけでない美しさを感じるんだなと。

そして鬼火の旦那の正体が気になるぞー


「痛みも苦しみも感じねぇんじゃあ、生きてる甲斐がねぇやナ」
(本文p.183より)

下町不思議町物語 (YA!フロンティア)下町不思議町物語
(2007/07)
香月 日輪

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出版社:岩崎書店(YA!フロンティア)
ISBN:978-4-265-07204-0
イラスト:藤丘ようこ

【あらすじ】
人とものがひしめきあう大都会の、すぐとなりにあるとは思えない昔ながらの情緒あふれる下町―不思議町。
この町の一画に住む正体不明の不思議な人物「師匠」のもとへ、今日の直之はすっとんでいく。


【評価】
全体 ★★★★


【感想】
最近やたらと香月さんの作品を読んでいるなぁと思う今日この頃・・・

さて、レーベルのジャンルとしてはYA(ヤングアダルト)ですが、どちらかというと少し児童書寄りだと思うのは主人公が小学生だからかなぁ?
『妖怪アパート〜』は主人公高校生だし、内容としても「YAだ!」って感じなんですが。

そして何気に『妖怪〜』と同一人物?の古本屋とか、『地獄堂通信』と同一人物?の吉本なんかが出てきてたりして、香月作品を読み漁っている私としては読んでいてちょっとニヤリとしてしまったり・・・


さて、作品としては先ほども書いた通りどちらかというと児童書寄りですが、読んでいて大人だけの目線だけですべてを見てはいけないというか、もしくは見ている人は見ているんだなぁと思いました。

「師匠」の正体?もなんとなく出てきたことですし、シリーズ化をちょっぴり期待してしまったり・・・

異界から落ち来る者あり〈上〉―大江戸妖怪かわら版 (大江戸妖怪かわら版 (1)) 異界から落ち来る者あり〈下〉―大江戸妖怪かわら版 (大江戸妖怪かわら版 (2))
異界から落ち来る者あり〈上〉
(2006/06/02)
香月 日輪

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異界から落ち来る者あり〈下〉
(2006/06/02)
香月 日輪

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出版社:理論社
ISBN:4-652-07781-5(上)
   4-652-07782-3(下)


【あらすじ】
少年・雀は魔都・大江戸に落ちてきた。
昼空を龍が飛び、夜空を大こうもりが飛び、隅田川には大みずち、飛鳥山には化け狐、城には巨大なガイコツ・がしゃどくろがすむ妖怪都市にただひとりの人間として…。


【評価】
+お気に入りキャラ 鬼火の旦那

全体 ★★★★


【感想】
上下巻となっていますが、実際読んでみると上巻でそれなりに話が完結しているので、急いで下巻を読む必要はなかったです。

『妖怪アパート〜』といいこの作品といい、香月さんの物語に出てくる食事シーンというか食べ物はものすごくおいしそうだ。
空腹時に読むにはつらいくらい・・・

私としては『妖怪アパート〜』の方が好みでしたかね。
町並み、世界観の雰囲気を出すために言葉を選んで書いているんですが、その独特さに慣れるのがちょっと大変でした。
それでも話はやはりぐっとつかまれ、身にしみる言葉があるのがすばらしい限りである。



見上げる空は青く、陽の光は煌き、山も、緑も、水も、こんなに美しく胸に迫る。美しいと感じる自分がいる。
「何でこんなに綺麗なんだ?」
子供は男に尋ねた。
「生きているからさ。お前がちゃんと生きているから、そう感じられるのさ。」

<略>

その言葉の意味がよくわかり、胸が痛んで泣けてきた。
(下巻p.47より)